本当は黒枠の中の白色の部分=暗記以外の新しい学力:調べる、まとめる、共有する、伝えるなどが大切な『学力』なんですが❗
入手できた「歴史基礎」案の課題
残念ながら非現実的ではないかと思うものが少なくない。現状では神戸大付属のプランが良いとは思うが、それも近現代からであり大航海時代以前があまりにも不足していると思う。少なくても、グローバル時代の世界史としてはあまりにも唐突に展開されていると思う。例えば、PAX Romana無しにはPax Española もBritannicaもAmericanaも(軍事力による制圧)を理解できないだろう。古代エジプトの領土拡張とパレスチナ問題の根源をどこに求めるのだろう。カインとアベルや聖書を知らずに、十戒を知らずに、イスラムの普遍性や寛容性、十字軍や宗教裁判を知らずにいきなりコロンブスでよいのだろうか。更には欧米にアフリカからも難民が激増する理由である植民地支配や、そこからの「奴隷貿易」についてもしっかりと学ばねば奴隷解放も公民権も(M.L.KingもM.Jacksonも、、、白人至上主義vs??)理解できず、外部(世界)との乖離を正当化しかねないような閉鎖的な歴史観を持つばかりだ。世界的な基準である知識を日本は欠落させて良いのだろうか。
•概観=(世界史A+日本史A)構成再配分して÷2 これでいいのか? |
•日本の視点(だって日本の歴史教育ですでもの) 日本の視点、 |
•単なる欧米の横横縦縦(COPY)ではない 欧米追従 鹿鳴館時代? |
•理想論ではなく実現可能な構成で 現場の声をちゃんと聞いてくれ |
•教科書だけではない教材:映像・音響・作業・資料 教科書の誤記も |
•受け身ではない授業(黙って座って50分では×) まさにアクティブで |
•プリント学習だけではない授業 教科書も板書も大切 アナログも大切 |
•作業活動と思考活動・表現活動を重視 ICTの時代だから、コミュ力 |
•世界的な共通知識:Rock Classic, Pops, Art,等の共有 楽しく |
図1 左が世界史 右が日本史:単位当たり35×2単位は非現実的ではないか?無理。
当然入試問題も変化せねば(最大の課題)
時間だけの話ではなく学習活動につながる問題が表1との関係でも考えるべきである。例えば米国のAP(7)では選択問題70問を55分で解答、資料読み取り(Document-based question: DBQ)1問で50分(10分間の読み取り時間も含む)、論述問題2問(時代区分横断型と領域・地域横断型)が各40分で解答するように構成 されている。38:34:28の比率であり、単なる知識=学力ではなく、問題に対応した学習活動が必要になってくる。
参考文献等
(1)原田智仁編著 高等学校新学習指導要領の展開 地理歴史科編平成21年版 明治図書
(2) Advanced Placement Program Course Description World History 2000 The College Board p4