fujinosekaic’s 世界史授業備忘録

世界史教員生活30年記念

友達に国境はない part 5 何度目か?は不明

 

 

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単元設定の趣旨:

 これまで海外での「出前授業:日本紹介」や海外からの来校者へ「自前授業:東京からYedo、Syogunnate=徳川」や「東京盆踊り:日本語英語の不思議」、中国の高校生と学ぶ「モンゴル@台湾故宮博物館」、「難民の教員(シドニーの姉妹校)とTT+生徒が通訳」など様々なタイプの社会科授業を実施してきた。ソウルの姉妹校生徒とは社会科を超えて「食文化:チジミとお好み焼き@家庭科室でCooking」や、シドニーの姉妹校生徒とは「進路指導講座:学問と大学」などの特別授業なども実施してきた。

 今回は、「対日理解促進交流プログラム(JENESYS)で32名が来校。 http://www.jkcf.or.jp/wp-content/uploads/2018/11/2018_seishounen_hounichidan_3dan_yokoku.pdf(残り半分は都立桜修館中等教育学校で受け入れ) これまでも、Jenesysでは中国からの受入れをしてきたことや、歓迎レセプションに当時顧問であったダンス部生徒を引率したり、文化特別推薦枠のある吹奏楽部に演奏をお願いしてきたことや、また、2017年度の韓国政府日本教職員招へいプログラムに参加したこともあり、何らかの貢献をせねばとも思ってきた。翌週の台湾修学旅行(これも地元杉並区からの突然の要請で実施した内思高級工業職業学校との交流が縁)を控える中で、交流活動の事前経験(予行演習)を本校生徒に提供する事にもなる事から、通常クラスの25Rの授業に全員受け入れ「世界史B」を実施することにした。

20世紀の歴史を概観するとともに、これまで学習してきた内容の整理と共に、課題を発見・確認する。今日に至るまで綿々と続く(エジプト、ユダヤキリスト教イスラーム教、一時はヨーロッパを脅かす勢力の出現、様々な革命、奴隷貿易独立運動民主化など)世界史を生徒の持っている教科書で確認することで、重要な出来事や人物の果たした役割を確認する。また、交流活動の大切さや楽しさを実感するとともに、世界史における「アジア」の存在を考えるなかで、中間選挙の結果が明らかになった米国トランプ政権(America Firstと白人至上主義)とそれに翻弄されてきた極東の我々の在り方を考える。また、教科書の記述文章は別として、共有できる視覚教材である「写真」をどうとらえるかを考えることで、歴史資料の中でイラストや写真の意味やあり方を考えるきっかけにもなる。また、航空写真や地図を読み取ることで文章だけでは気が付かないことも提供可能である。時間が許せば修学旅行先の台湾(二つの中国)の解説にも入りたい。

 

本時の目標:「友達に国境は無い」as Marco

・日韓交流(今こそ草の根レベルの交流を!)を進める。

・日本の教科書を紹介する:アジアがどういった順番で紹介されているかを確認させる。

朝鮮半島の位置関係を理解させる。近い国!を実感し、歴史教育や学問の基本的な立場や考え方を理解させる。

指導計画:本時の目標・評価

  • アジア(極東の位置関係がきちんと理解できたか

(関心・意欲・態度)

  • 歴史の流れ(アジア)がしっかり追えているか

(知識・理解)

  • 地図を活用し、紛争の原因と世界勢力の拡大が理解できる

(観察・資料活用能力)