fujinosekaic’s 世界史授業備忘録

世界史教員生活30年記念

#19 番外 新世界の征服者の故郷

エストレマドゥーラExtremadura

生ハムの名産地!現地でも有名な絶品の味だった。この地方は北はシエラ・デ・ガタ山系、南はシエラ・モレナ山系、西はポルトガルに接している。カセレスとバダホスの2つの県から成り、首都はメリダ

エクストレマドゥラ地方は、広さ41,848k㎡で、人口が1,089,419人である。 平均気温は、冬は9.9℃、春は16.36℃、夏は24.3℃、秋は12.6℃ことなっている。

スペインの中で一番大きなこの地方は、タホ川とグアディアナ川が流れている。 そのお陰で非常に乾燥したこの地域でも畑や様々な種類の木々が見られる。

有史前の人々は、長い間、この2つの川の川岸に沿って、定性しており、多くの遺跡を残している。 ローマ人はこの地にアルカンタラやメリダに残っているような橋、石畳の道、神殿や劇場、水道橋などをつくった。メリダはローマ美術の宝庫であると言え、またその一方でバダホス県南部では、イスラム教徒の遺産をその町々に見ることができる。

レコンキスタ再征服)の後、この地域はサンティアゴとアルカンタラの騎士団によって分割され、その戦場となった。

新世界の征服者である、ピサロ、エルナン・コルテス、バルディビィア、オレヤナ、ヌニェス・デ・バルボアは、エストレマドゥーラ出身で、このような人々が富を得て建てた宮殿や大邸宅が数多くある。

この地域の輝かしい過去を表す、歴史的に重要な修道院が2つある。 カルロス5世が晩年過ごしたユステ修道院と征服者たちの拠り所であったグアダルペ修道院は重要な歴史的建造物である。

この地域には世界遺産に指定されているカセレスやトルヒーヨがあり、その他にも多くの素晴らしい建築物がある。工芸品は、陶磁器、金銀細工、織物.網かご、木彫、錬鉄工芸などがあり、どれも素晴らしい。http://www.travelinfospain.net/?page_id=72