fujinosekaic’s 世界史授業備忘録

世界史教員生活30年記念

#20 世界史で数学:三角関係

拉致監禁 誘拐 強制○○ 被害者数

推定10から24ミリオン

ただし、これは大西洋を渡れたもののみ

5人に1人は鮫のエサ

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大西洋の奴隷貿易は、16世紀にスペインによって始められた。

西ヨーロッパの安物の綿製品、真鍮の腕輪などの金属製品・アクセサリ、ジンなどの酒類鉄砲そして現地では通貨だった子安貝などを積んだ船がアフリカ西海岸でそれらを奴隷と交換する。

代わりに奴隷を積んだ船は西インド諸島アメリカ大陸へ渡り、そこで、積んできた奴隷との交易。

このお金で砂糖綿花タバコを手に入れ、それらの商品を積んで、西ヨーロッパの母港にもどるという形をとったため三角貿易と呼ばれた。

17世紀にはスペイン・ポルトガルに代わって、

イギリスとフランス西インド諸島に植民地を築き、

18世紀からは、産業革命をいち早く迎えたイギリスが、海上覇権をオランダから奪い、イギリスの主導のもとで大西洋間の奴隷貿易は頂点を迎えた。

アフリカ大陸から奴隷を狩り集めたイギリス、フランス、オランダの奴隷商人たちは、300年間に1500万人に上ると推計される黒人奴隷をアメリカ市場に売って巨利をむさぼった。

この奴隷貿易は19世紀まで続いた。

イギリスで奴隷貿易禁止令が出たのが1808年、イギリスでの奴隷制度の廃止は1830年代、アメリカ合衆国では1863年