週末のの「歴史総合」議論by 日韓に参加しての雑観です。
日韓双方の視点からということで、ある意味一番日韓の高校生&学校現場レベルの交流(Jenesysや姉妹校交流、東京での受け入れ)があった僕として、感じてきたことを話そうとも思って参加したけれど時間切れといつものアイフォンのバッテリー切れ。
で、感じた事をいかにまとめておきます。
① ベテランの方々や大先生達の努力が大きかった事
②「歴史総合」の可能性は感じたけど、それが日韓関係から見たときどんな意味があるのだろうか。同じ地平線?交わることない漸近線?
③ とはいえ、実際の授業をやるとなると話は別。2単位の量としては大杉栄だ!
④ 結構僕が授業でやってきたことを韓国側の人も感じていた。31の犠牲者の数的な提示。もしくは他の事例でも分母と分子の出ない犠牲者数値。科学じゃない!と歴史学じゃないだろう。
⑤ 結局欧米の価値観で書かれた物を日本語化しただけで、東アジアの視点は無いという指摘には御意!
⑥ これまでも日韓中の共同教科書編纂企画=EUの仏独みたいの、あったけど日本では実際は何にもできない。やらない。いやできないだろう。
都立高校に来校した韓国の高校生と「東アジア中国を考える」授業や、台湾の高校生と世界史をやってきた身としては歯がゆいものがある。これだって総合学科や韓国修学旅行なんかしていた国際学科(国際高校)だからできただけで、他の「意識高い系」のエリート校では受験優先の授業だしね。生徒は楽しいし、その後アジアの草の根になっている卒業生もたくさんいるが、、、、最近はアフリカにも拡大している卒業生も!
⑦ いわゆる歴教協の先生たちのお陰もあっての現状もありますが、それを改善したり、いや維持するだけも難しいという懸念。
もう僕なんか定年まで数年だけど、これからの教員たちの勤務状況や管理側の勤評、保護者、地域の圧力などもあり難問山積です。
ある意味コロナのお陰でクラブ顧問問題に火がついている(まあ、もう間もなく消されてしまうのだろうが)けど、本務である教科教育(我々ならば社会科、歴史教育
)に真剣に向き合ってこなかった(来れなかった)ことが最大の問題。韓国や中国ぐらい訪問して、リアル現地の人と交流すべきだろう。国内旅行より行きやすいよ!コロナ前まではね。地方空港からもたくさんLCC飛んでたでしょ。現地を見るべきだよね。
言葉の壁あるけれど、光州(タクシードライバー見たでしょ!)や済州島の問題、キャンドルデモと高校生なんかを民主主義の面から話しても良くないですか? クラブ顧問として合宿に行く以上に意味はあるし、寧ろやらねばならない「仕事」では?
⑧ 他にもいろいろ言いたいこと多々ある「歴史総合」だけど、また別の機会に。
まぁ、教科書の内容の指導だけに追われてしまう懸念もあります。