fujinosekaic’s 世界史授業備忘録

世界史教員生活30年記念

コンテンツからコンピテンシーへのパラダイム転換なのに

新新学習指導要領の基本コンセプトは、コンテンツベースからコンピテンシーベースへとパラダイム転換しています。=知識を「覚え込ませる」ことから「使いこなす力」を育てることに指導のポイントがある。

もう一度言うよ!ポイントとなるのは、

知識を「覚え込ませる」教育から、

「使いこなす力」を育てる教育への大転換

それなのに100点のテストに100問も出題してどうしようって言うんだよ?

「“どれだけ物事を知っているか?”というコンテンツベース(知識重視)の判断基準から、“持っている知識を使って何ができるか?”というコンピテンシーベース(問題解決力重視)の判断基準に変わります。知識はあくまでも物事を考えるための材料なんだぜ!

今回の試験範囲とも関連しているけど、

 「現在の学校のあり方は、第1次産業革命が起こった18世紀後半に形作られました。蒸気機関が発明されて大量生産が行われるようになると、工場で機械のように働く人材が求められるようになった。機械を動かすための知識だけを持ち、余計なことは考えずに働き続ける人材です。これまでの学校教育は、そんな『機械化された人間』を生み出すという目的を200年以上も引きずってきたのです」

ようやく人間はその「機械化」から解放され、「自分らしさ」や「自分にしかできないこと」の追求に専念できるようになるって言うのに、、、、

 

―評価の観点についても、これまでの4観点から、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に変更にもかかわらず、現実の教室の少なからずは何やってんだろうか?