fujinosekaic’s 世界史授業備忘録

世界史教員生活30年記念

4/1 退職告白 さらば都立

昨年も4月1日には何らかの節目ととしてブログや動画とかアップしてますが=

2023 4月のつぶやき マジです。no joke - fujinosekaic’s 世界史授業備忘録

Facebook、某イケメン校長のように日本全国の皆様ををざわつかせることはできませんが、僕も2023年度で「終わり」にします。ハイ、バスを降ります。入都した平成元年から定年までは都立高校の教室で勤めあげようと思っていたことから、篠崎・第五商業定時制国分寺・国際・杉並総合・上水・東久留米総合の7校をわたってきました。その間、入都採用の世界史を中心に、「総合的な学習」は「課題研究」やいわゆる「国際理解」の部分も含めて、ほぼ隔年程度では学会や研究大会でも教室での「実践例」を紹介するなど、それなりレベル以上の仕事はしてきたつもりです。でも、コロナ渦と都立高校の限界を痛感し、その前後で体調を崩すなど心理的にスイッチが切れてしまった部分もあります。とは言え、横浜の私学の某校長みたいに、印税も講演とかある訳でもないので無収入では路頭に迷ってしまうこともあり(まだローンが残っている=その意味では僕の人生は明るくないのか?)

年金受給までまだ4年あることからも「再雇用」として現在の勤務校には週4日お世話になります。当然収入は半減になります。でも、フルタイムで働くのは諸般の事情から無理です。

年強制異動と職場分断の弊害から業務の継続性が低くて悲しい。更にその6年すら耐えられずにミニマムの3年でしたくなる様な職場って何だよ。無謀で一方的な「都立高校改革」に翻弄された現場教員人生だったのは辛いところだ。入都時は都立高校新設と統廃合が同時進行する中、好き放題やった開設要員の尻拭いと、6学区の底辺校や多摩の定時制教育の悲哀を痛感しながら、一元的な進学実績と管理側の一方的な勤務実績のABC評価とに心が痛かった30余年である。正規教員の最終年度に異動した勤務校も、その最悪のパターンが感じられたので以下の備忘録を残しておく。

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勤務の引き継ぎが殆ど無く、一部の教員に仕事が集中している??。

(まぁ主幹教諭ならばしょうがない、諦めろ!? 嫌なら降格するか選考を受けなければ良かっただけじゃん)が、その反動としてその主幹教諭が暴走する。いやその教員個人の主観だけで仕事を回そうとする。組織的にと言いながら、個人プレーの連続と暴走をしてしまう方もおり、誰もコントロールはでき得無い。いや、誰かが指摘してとも思うけど、面倒な事になるのも困るので、顔色を伺いながら=ご機嫌伺いながらのお仕事になる。当然、昨年度実施した事のカーボンコピーの焼き直し教育にしかならない。担当者の好きにして下さいとは言ってはおきながら、自分がコントロールしていきたいところが多々ある。ならば全部自分でやれよーと口にも出てしまいそうになったけど、教員人生最後の年なんで、ICT化についていけない駄目駄目な奴を演じて口はつぐんでおいた。それにしても、コロナ禍の3年があったとは言え何をやってきたんだろう。サッカー部附属校とか普通科志向の教員が多かったとは言え、総合学科ならばもう少しそれなりの対応方法があったろうにと思った。

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前年度踏襲と言いながらも、年間行事予定は毎年違うのは当たり前。いや、その予定は前年度作成したにも関わらず、その理念や計画を綿密に考えての計画なのか?大いに疑わしい事例が多数ある。また、それに対応すべく企画案を再調整するから、全ての印刷物は再度作り直す事になる。其れを実施の一週前の担当者連絡会で説明する。その為にはその一週前の分掌で確認。その前に分掌主幹に見せて承認して欲しいとの事。これじゃ動かせそうな新規の企画なんて出来る訳無いじゃん…ってスイッチは切れました。更にその企画データはテキストで保存してあるとは言えども「絵」が浮かばない物ばかりである。配布用紙のワード文章テキストデータや、学期末評価用のエクセルファイル以外は何も引き継ぎが無いまま、落下傘候補のごとく降り立ってみたが、友軍からの誤射の嵐である。更に前年度も勤務していた大ベテランの再雇用教員が「何も知らされて無い」とか「こんなのやっても意味がない」とか罵詈雑言。皆んな訳わからないまま暗中模索しているんですが、自分だけが被害者ヅラするから余計に担当者と学生団は困惑する。

3予算措置も無いままのブラックボックス=仕事させたいならば金をくれ。公務員の都立高校教員なんでどんなに仕事しても給料は変わる訳無いし、特別昇給も年次昇給も無くって事では無く、何かしらの面白い企画や新しい事やるにはお金がかかるんです。少なくとも「こんな仕事はやりたくねー」って言うベテラン勢に頭下げるぐらいならば、外部の頭柔らかい連中を巻き込んでやった方が教育的効果は遥かに高いのです。でも其れにはコストがかかるんです。幸い、年度当初の都の予算が余りそうだと言うので、渡に船だと思ってBYD社と話しを付けたら、定時制側に予算措置してるからって梯子外されました。更に、分掌組織に相談も無く管理職と話し合いで書類作成したのもご機嫌を悪くしたようで、この時点で僕の中での最後のスイッチが切れました。

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皆んなギリギリの中で、いろいろな事がある中で、仕事もしている訳だが、そのいろいろは各人各様であり、当事者にならないとわからないって言う事が、教員とは言えある一定数の人はわからないんですね。でも、都立高校教員である以上は、日本国憲法と学習指導要領と労働基準法が基本的な押さえです。だから、労基法違反の業務を受け入れたら、生徒達がブラック企業で働く事を容認しているのと同じ事だし、指導要領には書かれていないクラブ活動中心の教諭には退場して欲しい。まぁウチの場合はサッカー部附属高校って言う特殊な環境にあるけど、それ以外はあくまでボランティア活動です!放課後になるとクラブを理由に1時間以上消えるなよー 5時からはご自由に。  

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じゃ? クラブ活動以外でもやる事、やるべき事沢山あるでしょう。少なくとも退勤時間の5時前迄は生徒に指導したり、その為の調べ物とか、企画案指導とかすれば良いかと。ズームってめよくないですか。これだけ探求だ総合型選抜だって時代において、教科の授業時間だけでは出来ないこともあるでしょうに。確かにクラブ活動やりたいって言う事で入ってきた生徒もいるし、バイトや家の手伝い=ヤングケアラーもいるだろう。いや教科とクラブだけなのは教員の問題だけじゃ無くて、生徒やその保護者側の意識にも問題があるでしょう。だから中高一貫校に負けるんですよ。私立の意識高い校に美味しいとこを持って行かれるんです。模擬国連では一部の私学に連敗して国連大学から駅までしぶしぶ歩いた国際高校時代が懐かしい。でも偏差値50ぐらいの都立高校生だって結構いいところ迄行けるんですけど。それは杉並総合と上水で実証実験-証明してますから。

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本気で学校を何とかしたいと思う? 教員は何人いるのだろう。例えば、仕事の場として考えるに、せっかく労働組合があるのに、そこに所属することなく裏で、仕事が忙しい、大変だ、家庭が崩壊すると文句を言うロクでも無い奴が職場の半数以上になってしまった。まさに職場分断です。別に組合活動して欲しいとかは言って無いし、僕だって名前だけの組合員です。でも、月々の組合費の価値はあったと思うし、子育てや勤務の振替など交渉して得た権利は少なく無いんですよ。僅かな組合費を惜しむフリーライダーの為に交渉とか話し会いするのはもうごめんだよ。ちなみに主幹教諭でも組合員になれます。

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各都立高校の限界を知る、足らんを知る。三校禁時代の愛知県じゃあるまいし、都立高校同士の連携して何かやる企画ってどうですか?せっかく毎年の異動があったり、各教科だと研究会とかあるんですから生徒達の活動も近隣の、イヤそんなのズームの時代なんだから関係無くやれば良いから思う。もちろん、中心となる基幹校や教員がいればいいけど、無くてもこの時代においては何とかなる感じがします。イヤ、コロナ禍前のビシン君と杉並総合みたいに、スギソウと井草高校みたいに僕は面倒見て行きたい。更にそれは勤務校の生徒達の世界も広げる事になる。狭い学校社会で競走させられるよりは都立の枠を超えて活動しても良いかと思う。

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横にすると、無限大って言う意味のインフィニティ。都立どころか国境まで越えた学校もあるのに、個別の学校に縛られてってどう思うのでしょうか。実際の生徒らは学校歴よりも塾歴だし、優秀な連中は鉄緑会とかあるし、昔から進学校の生徒は学校の授業なんか興味示したり、依存する奴は少なかった。教員の自己満足に付き合ってやるぐらいのスタンスだった。寧ろ、自分のペースでやるのが普通の都立高校や都市部の私立高校でした。それがいつの間にか変化してしまった。でも、同じ10代の高校生だ!そんなに

代わるもんじゃねー 残りの人生何とか何とかもう少しご協力させて頂きます。

僕はマリーアンヌやドラクロアにはなれないけど、もう少し暴れてみるは!