fujinosekaic’s 世界史授業備忘録

世界史教員生活30年記念

高大連携第三部会1217の「戦争」「平和回復」「秩序維持」と Media literacy: NIE &音楽等の資料学習

まずはこの曲を聴きながらスクロールダウンして下さい

Happy Xmas (War Is Over) (Ultimate Mix) - YouTube この時期よく聞こえてくるBGM?

日露戦争からベトナム戦争、さらに昨今のプーチン政権によるウクライナ侵攻・イギリス三枚舌外交にはじまるパレスチナ問題をはじめ、現在の「戦争・紛争」を終結に向かわせる有効な手段が見えてこない状態にある。責任者出て来いよ!!

これまでの歴史の変遷から、「秩序の維持と平和の回復」のためにメディアはどのように活用・利用され、また「戦争(紛争・宗教戦争・内戦含む)」に対して社会=大衆はどのように対応し、またそこからどのような対策や文化(楽曲)が生み出されてきただろうか? 生徒でも親しみの持てる=知っている教材を活用しながら「楽しめる」授業を提案する。年間カリキュラムに組み込みましょうよ! パクっていいから!!

・秩序の維持のために、メディアをはじめさまざまな取り組みがなされていたことを理解する。

・平和構築が一種の「秩序回復と維持」として機能していたかを検証する

・政治的な力学や外交・軍事を理解する。(ローマ帝国から始まるPAX ○○○○などとその影響力)

・同盟・条約などはどのように形成されてきたのかを理解するのに合わせて社会(世論形成)の変化を理解する。

・現代において、政治のあり方は社会秩序にどのように影響を与えていたかを理解するとともに、社会(大衆側)の変化を考察する。

キリスト教という普遍的権威が依然と世界を支配するなかで生じた非欧米社会秩序の混乱・宗教戦争ともいえる侵略戦争が、主権国家体制への反旗につながっていくことを理解する。

・一方で西欧的な感覚で形成されていった国際態勢や世論が、「同様の感覚・概念」として人種や民族・地域社会や国家を超えて、世界的な連帯を(若者=馬鹿者?)理解され、共有すらされたことを理解する。)

・勢力均衡システム、ウィーン体制や会議外交だけが現代に影響を与えたわけではない事を理解する。

・戦争に対して、「国際法」の整備や「国際平和機構」や文化活動(チャリティーコンサートや楽曲)が(第一次世界大戦以前からも)なされていた事を理解する。

・文化的な差異を表層部分だけ見ることでその本質的な意味や「自分事化」への理解が不足したまま、ある意味「商業的に利用」されているだけでなく、社会的な世論として操作されていることを理解する。

そんな中で最近あるノベール平和賞?の博士の死がありました。享年100歳って。

https://video.wixstatic.com/video/d3aa22_337e02d756224b79891e805188baf14f/1080p/mp4/file.mp4 

から動画を見てくれれば参考になるでしょう。同様の内容を「あの人のお友達」が送り込まれたNHKでも最近はこんな番組を作成しているようです。紹介だけはしましたよ。ネット(タイムフリー?)とかの再放送でも見てください。ついでに僕のも

https://fujinosekaic.hatenablog.com/entry/20231208/1702040842 どうぞ。

歴史的に、秩序の維持や平和構築のための取り組みはどのように積み重ねられてきただろうか。

それは現代の社会(大衆世論)形成にどのような示唆や課題を投げかけているだろうか。

自然発生的な要素以外にも世論形成にはどのような要素があるのだろうか。

「世界史」の学習であるにも関わらず、世界的には「標準」な活動・文化や音楽が日本では理解されていない現状を理解する。いかはそれを概念化するための関係図です。

一応ネットから歌詞と和訳を拾っておきました。って簡単な英語だから安心して下さい.

So this is Xmas 今日はクリスマス 何をした1年だった?
And what have you done?
Another year over 今年もまた過ぎ去って 新しい年が始まる
And a new one just begun

And so this is Xmas  そうクリスマスがやってきた
I hope you have fun  君が楽しんでいるといいな
The near and the dear one そばにいる人も 大切な人も 
The old and the young お年寄りも 若い人も

 

A very Merry Xmas メリークリスマス そして新年おめでとう
And a happy New Year
Let's hope it's a good one 願おうよ 良い年になることを
Without any fear 怖がらなくていいような年に

And so this is Xmas そう これがクリスマス
For weak and for strong 弱い人にも 強い人にも
For rich and the poor ones 富める人にも 貧しい人にも
The world is so wrong 世界は 随分おかしくなってる

And so happy Xmas そして とても幸せなクリスマス
For black and for white 黒でも白でも
For yellow and red ones 黄でも赤でも
Let's stop all the fight 止めよう 全ての争いを

 War is over! 争いは終わる
 If you want it もし君が望むなら
 War is over! Now! 争いは終わる 今この時に

ベトナムチャンバン村は空襲を受けた。逃げ惑う村人らとともに裸で逃げる9歳(当時)の少女だったキムフックを撮影した写真AP通信ベトナム人カメラマンフィン・コン・ウト撮影)は「戦争の恐怖」(The Terror of War)と題され、全世界に配信された。この写真は翌1973年ピューリッツァー賞 ニュース速報写真部門を獲得 Media界のノーベル賞

画像: ピューリッツァー賞などに輝く報道カメラマン 沢田教一。没後50年-『SAWADA』35mmフィルムでのリバイバル公開が決定!

50年前、ベトナム戦争で報道カメラマンとして戦場に散った沢田教一Kyoichi Sawada—Bettmann/Corbis
彼の生涯を綴ったドキュメンタリー映画『SAWADA 青森からベトナムピュリッツァー賞カメラマン沢田教一の生と死』A Vietnamese mother and her children wade across a river, fleeing a bombing raid on Qui Nhon by United States aircraft on Sept. 7, 1965.

 そう、黄色い人達も頑張ったんです。まさにPISAの好きなエージェンシーとして。

10/7からもう2か月が経過ということですね。

ガザ地区はどうなってるんだろうか。自分事化か?

70 80 90: CONCIERTO LIVE AID SABADO 13 DE JULIO 1985

アフリカ問題の大半はこの方たちの国の責任なんだけど、、、日本?1mmも無いから!!!

Live Aid あのクイーンの奴です for エチオピア Do they know it’s Christmas at all 1984

USA For Africa: We are the 世界 あのマイケルが動いた企画=まあ黒い人の子孫だし

RayもStevyもHarryも そしてBossとか白い人(アイルランド系もユダヤ系も)たちも

*Let's try again byアミューズ音楽事務所 日本だって頑張った音楽人はいるんで!

そんな12/7の夕刊からNIE これも見て!!

アンネの義姉の6年前の嘆き:10/7から2か月=終わらない殺戮と難民>>誰の責任UK!!ダロ

 とかく国・地域別の歴史学研究の弊害として、「ヨーロッパのバランス・オブ・パワー・システム」とよんでいるものは、キッシンジャー博士のようなユダヤ人社会の存在が日本の歴史教育からは「割愛」されている。単一民族的傾向(実際は単一などでは決してないが)の高い日本では、幕末からの国家形成過程の上で日本社会の普遍性に固執するあまり、視野狭窄があったことが今日の歴史教育にも影響している。特に、「ユダヤ人問題」を極端にタブー視し、ユダヤを語ることはあまりにも少ない。しかし、キッシンジャー博士をはじめ少なからぬ政治家や文化人・芸術家や経済人・経営者には「ユダヤ人」の存在があることは世界では常識であるのだ。さらに「日本人として」の普遍的な道徳観が国益の最優先課題にもなったことで、国家理性(レーゾン・デタ)の概念の中に、バランス・オブ・パワーの概念を見失ってしまった。

 国家理性は、国家の福利を守るためにはどんな手段を取ることも正当化されると主張したともいえるはずなのだが、現実の社会はそう単純ではなかった。そのような状況に疑問を抱く国民も存在するようになった。特にプロテスタントとしてローマからの離脱や、民主主義のもととなる立憲政治や権力の分離のための「歴史」的な経験を持つ社会では、普遍的な制度という古いビジョンに疑問を持つようになった若者たちが、新しい行動の自由を求め始めた。

 国家的な結合の概念は崩壊したのだ。その過程で彼ら「若者たち」の関係性を律する何らかの原則を必要としたが、それがLove & Peaceであり、ロックンロールだった。また、白人とは言え「2級市民」として差別されることの多かったアイルランド系の社会では、その民族的背景をベースにしたフォークソングと結合することでメッセージを歌に込めた。更には、長く差別されてきた黒人側もその異端性を正当化するかのように、レゲエやヒップホップといった楽曲を通して社会に問い掛け続けている。

 しかし、こういった「音楽」やカウンターカルチャーが持つ意味を言語的に理解できない日本では、その楽曲の意味や背景を説明・指導することができない。残念なことに楽しむ事も出来ないだけではなく、英語の教員ですらそれを避ける傾向にある。特に学校文化では「軽音楽」として揶揄すらする。

 皮肉なことに、このキッシンジャー博士の政治的な動きに対して社会的に抵抗したのがミュージシャンや音楽人たちであり、その彼らの多くも差別される側の人間であった。あ、日本の芸能界も、、、今日は止めておこう。