関西の進学校に勤務し、1年生担当の高校教師・タロウさんは「ベテランの先生とタッグを組んで1年間、歴史総合を担当したが、結局3分の1程度しか終わらなかったのが昨年の状況だ。3分の1程度で終わっている学校はけっこう多い」というように、歴史総合を教える難しさに直面しているという。 「しっかり教えると、自然と3分の1のところでタイムオーバーになる。教科書を一言一句やっていくと終わらない」のが現状だと説明する。
なぜ3分の1しか終わらない? そもそもカリキュラムは適切か
こうした現状に、慶應義塾大学卒業で『歴史のじかん』の著者でもあるタレントの山崎怜奈は、「近現代史は自分たちも端折って教えられた。授業の時間のコマ数が足りないから、駆け足でとても急いでやった。授業だけでは理解できないから自分でも勉強して身になった部分もある。ただ、時系列をそのままなぞるような歴史教育はあまり意味がないとも感じた。受験は暗記で勝つようなものになってしまっているから、それが問題なのではないか」と述べた。 だからコンテンツベースから脱却しない限りは無理なんだよ。